当日は晴天。
ロビーに選手が集合しました。
応援に駆けつけた選手の家族や友達も一緒。
一番多かったのがジョーイかな。
彼の性格からして、相当な自信がなかったら呼ばないんじゃ?って思っていました。
他の何人かの選手からも、やる気と自信が伝わってきました。
さて、僕はと言うと・・・
残念だけどアメリカは遠いようです。
ふと、ブログやメールでいただいたコメントをみようと思ったんだけど、
ホテルのパソコンだと、日本語が文字化けしちゃう事を思い出しました。
で、あきらめました。
心で感じようって自分に言い聞かせて。
そして、静かに遠くのソファから選手達の表情をみつめていました。

緊張感があってとても良い雰囲気でした。
ある選手に、みんながどれだけ食べられるか知りたい?と聞かれたけれど、興味がないと言いました。
相手がどれだけ食べられるかを予想してたら、僕は負けると
思っていたから。
それと、これは個人的な考えなんですが、究極的には、誰に勝ったとか、誰に負けたなんて相対的評価で自分を高めていくのは難しいと思うんです。
ライバルがいなくなったら頑張れなくなっちゃったり、今の自分では力が違いすぎるからといって諦めてしまったりはしたくない。
また、僕には他の選手の記録に、一喜一憂している時間はもう残されていないんじゃないかとも思う。
競合ひしめくアメリカの地で、強いプレッシャーを見方にしながら、自分を最大の敵と捉えて、着実に強くなっていかなくちゃいけない。
アメリカだけでなく、いろいろな国で競技の魅力を伝えて、目標にしてもらえるように自分の記録を刻んでこなきゃいけない。
ジョーイは、7月の大会の後に言ってくれました。
小林をみてスポーツだとわかってトレーニングした結果、こうして強くなったんだと。
僕にとって忘れられない言葉です。
大食い屋さんになっていたら一生聞けなかった言葉。
これからもそうやって活動していきたい!と心の底から思ったんです。
ジョーイのためにも、僕は簡単に負けちゃいけないんだって、気持ちも引き締まりました。
もちろん、今大会も。

ホテルを出るとオープンカーが二列にズラーッと並んでいました。
選手一人に一台づつ。
この車でチャタヌーガの街を走りぬけて会場までパレードなのです。

気のきいた演出に胸が躍りました。
ファイナル用のユニフォームもすごくカッコいいし、
試合の環境作りを真剣に考えてくれてるんだなって感じました。
「僕らファイナリストは、これから最高の舞台で闘うんだっ!」ってうれしくなりました。
会場に着いて、観衆のど真ん中で車がとまります。
紹介されてから車を降りると、数人の女性にエスコートされて移動しました。
そしてサイン会がはじまります。(これは試合後だけにした方が良いと思うな)
それが終わってから、しばらくして試合でした。
ライヴ中継されるので、スタッフにも甘えは許されません。
開始時間は正確に16時45分だっただろうと思います。

試合中、僕は無心でした。
他の選手や自分が、いったいどれだけ食べているか全く把握していません。
ただ、瞬間に集中して、後半に聞こえてきた「KOBY」コールを励みに、
むせかえる喉に無理やりハンバーガーを詰め込んでいっただけです。
試合後、カウントをみて、自分の勝利と、食べた数がわかった時、もの凄く興奮しました。
目標が達成できたからじゃありません。
クリスタルハンバーガーで練習ができなかったので、目標なんてありませんでした。
こんなに記録が伸びるとは思ってもみなかったんです。

テーブルを拳や頭でガンガンぶった叩いて、叫びまくりました。
観衆に感謝の気持ちが伝わるように。
また、過去の自分に、今の力を猛烈にアピールするように。
本当に試合していておもしろかったです。
応援してくださった方が同じ気持ちだったらうれしいです。
やっぱり、試合は選手の緊張感が、選手間はもちろん、周りにもびしびし伝わるものじゃなきゃ。
日本から応援に来てくださってありがとう。
応援のコメントくださってありがとう。
小林尊を応援してくださったすべてのみなさん、本当にありがとう。
慢心する事なく、もっともっと努力する事をここに誓います!!