UFFOが運営するフードファイター小林尊の公式blogです。
takeru-kobayashi.com

« May 2007 | メイン | July 2007 »

June 27, 2007

感謝

たくさんの情報をお寄せ頂き、ありがとうございます。

みなさんのお力添えのお陰で、出場を見据え、前向きで積極的な治療をしています。

ネイサンズ・ホットドッグ世界大会は、僕が心から愛する大会であり、支えです。

大会のために、限られた時間の中で、治療に全神経を集中し、最善の努力をするつもりです。

7/4日、世界のトップ選手たちと闘える事を励みに頑張ります。


I would like to thank everyone who provided me with all kinds of useful information these past few days.
Thanks to everyone's support, I am able to aggressively pursue treatment for my condition.
The Nathan's International Hot Dog Eating Contest is a competition that I love.
And I intend to do everything I can to treat this condition in what little time I have and to focus on the tournament.
I look forward to facing my fellow competitors on July 4th!





病院での診察

20070628-1.jpg
作ってもらったスプリントの一つ


20070628-2.jpg
親知らず

僕が先生方から言われた事です↓(難しいので、覚えている範囲で)


関節円盤(顎の関節と関節の間の軟骨)が前方にずれてしまっていて、関節がロックされてしまうクローズド・ロックという状態。

非常に強い咀嚼筋群の炎症と過緊張。

親知らずが、一本だけ無いため、顎が歪んでしまっている事。

他にも、顎を開ける時に、咬む筋肉が働いてしまったりするなど、やっかいな事、治療に
時間を要するものがいろいろあるそうです。


要因が多肢に渡るため、スプリント療法、抜歯、鍼、カイロプロクティック、マッサージなど、時間の許す限りいろいろ試しています。

前進している実感はありますが、通常の生活レベルを求めているわけではないので、焦りがあります。

ジタバタと、もがく姿は見苦しくて恥ずかしい事かもしれませんが、七連覇の想いをご理解頂き、応援して頂ければと思います。

また、ご協力くださった先生をこちらでご紹介させて頂く事もあるかもしれません。
その際、先生方は本当に最善の努力をしてくださっていますので、顎の結果については、良くなれば先生方のお力ですし、そうでなければ僕の責任です。

June 24, 2007

職業病

先日、僕の顎が戦線離脱しました。

体の叫びに、耳を傾けてあげられなかった自分を恥じています。

痛みは、トレーニング開始した時からありました。

目標が、単に出場や優勝する事だったらトレーニングを抑ていたと思います。

ところが、新記録で優勝する事が目標だったため、大会間近でトレーニングを中断できませんでした。

大会が終了するまででいいから、耐えて欲しい!

そう祈りつつ、痛みをこらえながらトレーニングを続けてきましたが、とうとう自分で自分の顎の息の根を止めてしまいました。

もう顎がちょっとしか開きません。

口を開けても痛みがないのは、指一本分まで。

それ以上は痛くて開けません。

診断は顎関節症。

思い返してみれば、二年前くらいから、あくびをすると顎が外れそうになる事があったので、大きなあくびをずっと我慢していました。

長年の強度なトレーニングが、顎に大きなストレスとなって、溜まっていたのです。

そして今回、復帰第一戦目。

ショックから完全に立ち直るために、気持ちを高め、今までにない高強度のトレーニングをしていました。

結果、顎の許容負荷をいっきに超えてしまったようです。


フードファイターにとっての顎関節症は、野球で言えばピッチャーが肘の故障をしたようなもの。

正直に言えば、7月4日の大会までに完治させるのは、ほぼ絶望的な状況です。

いえ、ネイサンズの大会どころの話しではなく、今後の活動にも関わる重大な問題。

致命傷です。

治すためには、安静と長期の治療が必要です。

これ以上症状を先のステージに進めてしまったら、選手生命にかかわるような事態も頭をよぎります。

本来なら、かなり気持ちがダウンしているはずです。

ところが、まだ一応気持ちを強く保てています。

母を亡くすショックに比べれば、問題にならないほど小さい事だし、亡くなる前の数日間の素晴らしい母の闘病をこの目でみているからです。

母が支えてくれているのです。


つまり、いまなお、ネイサンズ大会に出場したい気持ちなのです。

こうなってくれば、今大会の優勝の価値は、六連覇までのすべての優勝をあわせても、かなわないものになるのは確実です。(すでにこの苦境によって、今まで見えなかったものが見えてきています)

もしかしたら、苦境だからこそ出場したいのかもしれません。
(プロの考え方によっては、プロとして最低の選択かもしれませんが)

勝って自信と本当の栄誉を手に入れ、

そして、

母の誇りになりたいのです。

そのためには、日本にいる間に、顎関節症に対し、できるだけの処置をする必要があります。

とりあえず、月曜は病院、その日の夕方には信頼しているカイロプラクティクスの先生に鳥取から来てもらい、水曜日まで治療をしてもらう事になっています。

最低でも、開かない顎を開けられるところまでもっていきたいのです。

ただ開けるだけでは、試合では意味がないので、素早く開けられるようにする必要があります。

やっかいな故障なので、とにかくたくさんの情報が欲しいです。

顎関節症に詳しい方、どんな小さな情報でも結構ですので教えてください。
(出場前提なので、安静にとかは、なしでお願いします)

短期間で治した経験がある人がいたら、本当に本当に有り難いです。

出場に備えてやれるだけの事をやって、それでも無理だったら、仕方ありません。

僕に力を貸して下さい。

June 16, 2007

2007年ネイサンズホットドッグ国際大会に向けて

大切な時期だというのに、しばらく留守にしてしまい申し訳ありません。

活動休止宣言をして、三ヵ月以上。

もう、こんなに経つんですね。

気がつけば、7連覇のかかった世界大会は、すぐそこ。

あの大会は、アメリカのフードファイトを支えてきた選手達と出会った大切な大会です。
(彼らと出会えなければ、今の僕はありません)

出場について、いろいろな話があったかと思いますが、大会についてハッキリした表明を行いたいと思います。

7月4日、NYコニーアイランドのネイサンズで、競技するのを楽しみにしています。
世界から集結した最高の選手達と、最高の試合をする事を約束します


そして、この表明を、選手としての再出発宣言と考えてもらえたらと思います。

心配してくださったみなさん、ありがとうございます。


報道でもあったように、三ヶ月前に母を失いました。

心の傷も、もちろん残っています。

それは、今までの人生で、最大の悲しみです。

今でも、ふとした時に、心の傷の深さを痛感する事が、多々あります。

したがって、7月4日の大会に、ベストな精神で闘う準備はできましたか?と質問されれば、NOと答えるほかありません。

ですが、闘う心の準備ができていないのとは違います!!

僕に負ける理由(言い訳)は存在しません。

連覇とは、どんな理由があろうと、勝ち続けられるという事。

連覇を意識するようになってから、ベストで臨むのが当然かような、甘い感覚は持たないようにしています。

いつ、いかなる時でも、闘うと決めたら勝ちに行きます。

たとえ、どんな逆境でも、人はそれをバネに普段以上の力を発揮する能力を与えられているものです。

これを、大会で必ず証明し、七連覇を母への供養とするつもりです。

応援してくださるみなさんのエネルギーを、ガッチリ受け止めて、大会で爆発させたいと思います。

応援よろしくお願いします!