UFFOが運営するフードファイター小林尊の公式blogです。
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March 29, 2008

御本陣 藤屋旅館

ひとつ前のエントリーでご紹介した八幡屋磯五郎。

そのすぐ近くのとある旅館。

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今回はお話は「御本陣 藤屋旅館」です。


創業300年にもなる由緒のある旅館で、古くは大名の参勤交代として利用され、

明治以降にも、皇族の方々、伊藤博文や福沢諭吉などをはじめ、多くの人に愛されてきました。

でも、子供の頃の僕のには、ただの「古い旅館」。

その程度の印象しかありませんでした(汗)

由緒ある旅館だという事も半分くらいしか理解していなかったような気がします。


古い物には古い物の良さがある。

子供の頃から分かっているつもり。

でも、今のほうが、こういったものに、心が動かされるのはなぜだろう。



この歳になって、初めて中を案内してもらいました。


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歳月が生み出した趣、自然と偶然からなる美しさ。

そこには、時が封じ込められているかのようで、遠い昔から現代までを語りかけてくれます。


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これが、部分的に改築されている建物?

だとしたら、とても素晴らしい美の感覚と技術に感動します。

古い物との融合が素晴らしいです。

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和と洋が融合した時代や、古い建物ってどう思いますか?

結構好きなんです。

そういうの。


長野では、オリンピック開催によって、新幹線が開通しました。

これにより、日帰りする人が増え、宿泊する人が減ったと父から聞いた事があります。

歴史ある旅館でさえも、例外ではなかったのかもしれません。

現在は、旅館業をしていないのです。

ちなみに、長野市内に住んでいた僕は、泊まる機会に一度も恵まれませんでした(泣)

改築前もみたかったなぁ。

まぁ、子供の頃の自分が宿泊したとして、その素晴らしさを感じる事ができたか
わかりませんが(苦笑)

でも、ご覧の通り、新しくなった「 THE FUJIYA GOHONJIN 」も、とても素敵です。

レストランや結婚式場として利用できるので、これは是非。

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March 27, 2008

八幡屋磯五郎

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七味唐辛子と言えば、

八幡屋磯五郎(やわたやいそごろう)

他の七味の中から、選びだせと言われたら、きっと香りだけですぐに言い当てることができる。

香りまでもが懐かしく感じるほど、僕の記憶に深く刻まれています。

名物の中には、地元の人は普段それほど食べない物もありますが、長野では、実家の食卓はもちろん、多くの飲食店のテーブルにも置いてありました。

200年以上に渡り地元の人々に愛されてきた八幡屋磯五郎は本物です!!

風味や香りがスーパーに売っている物とは別次元。

本当に、自然と違う物のような気で育ってきました。

僕の中では、スーパーに置いてあるものとは、あまり結びつかないのです。

だから、もしスーパーの七味を、一般的に七味唐辛子というのであれば、八幡屋磯五郎は八幡屋磯五郎なのだと思います。

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選び抜かれた原料と、こだわりのブレンドは、食品の個性を引き出します。

蕎麦と八幡屋磯五郎の組み合わせは最高です。

と言いたくなるのですが、八幡屋磯五郎と並び、日本三大七味唐辛子と称される、東京のやげん堀、京都の七味家をためした事はありません(汗)

でも、きっとこうは言えると思います。

「信州蕎麦」と八幡屋磯五郎の組み合わせは最高!

僕は、ラーメンやうどんにも使ってました。

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一度試してみてください。本当にすごいから。

http://www.yawataya.co.jp/index.html


Yawataya Isogoro


You can’t talk about shichimi (7-spice) without talking about Yawataya Isogoro.
If I had to identify it from a selection of shichimi, I’m pretty confident I could do so instantly just by smelling the aroma. It’s imprinted in my mind to the extent that just a whiff of the aroma gives me a nostalgic feeling and brings back memories.
Often famous regional foods are things that the local people don’t actually use on a daily basis. But in Nagano, this shichimi was a constant presence on the kitchen table at home, and on the tables of a lot of restaurants.
Yawataya Isogoro is the real thing – loved by the local people for over 200 years!
The flavours and aroma are just incomparable to products available in supermarkets. I grew up thinking of them as two entirely different things. The real think has virtually no connection with the supermarket versions
So if you call the supermarket 7-spice “shichimi”, then I believe you have to call Yawataya Isogoro just that – “Yawataya Isogoro”.


Carefully selected ingredients and the carefully calculated blend together bring out the individuality of the product. I feel like saying “The combination of soba (buckwheat noodles) and Yawataya Isogoro is just the best!”, but in fact I’ve never tried the other two shichimi that together with Yawataya Isogoro are known as Japan’s top three shichimi: Tokyo’s Yagenbori and Kyoto’s Shichimiya.
But what I probably can say is that “the combination of Shinshu soba and Yawataya Isogoro is the best!”
I used it in ramen and udon as well.


Please do try it if you have a chance – it is amazing stuff!
http://www.yawataya.co.jp/index.html

March 26, 2008

My Blueberry Nights

映画はニューヨークのコニーアイランドから始まるのですが、自分がコニーアイランドの住民になったような気がします。

ホットドッグ世界大会が同じ場所でやるわけですが、それはあまり関係ありません。

多くの人が似たような印象を持つんじゃないかなぁと思います。

まるで、その場で生まれた雰囲気を、そのままスクリーンに落としているかのよう。

なんていうか、そこにうつっている人も物も、全てがみずみずしくて。

ドキュメンタリーよりも、現場を見ているような感じで引き込まれます。

それでいてスタイリッシュ!

王 家衛(Wong Kawai)監督は脚本にも関わっているらしくて、驚きます。

クオリティの高い映画を期待されている監督が、他国の文化を作品にするのは、すごい挑戦です。


「魔法にかけられて」も少し前に観てきました。

こちらもいずれ。

March 18, 2008

リンカーン2時間スペシャル (21:00~22:54)

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(マイケル、小国)

時間があればチャンネル合わせてください。

彼らにも会えるから。

僕も久しぶりにテレビを観る事にしようかな。

March 17, 2008

My Birthday

My Birthday
Sorry I couldn’t put a message up on my actual birthday. Despite that, I
received so many messages and emails that I was really surprised and happy!
Thanks so much everyone.

Looking back at my twenties, it was a time when I became and adult in the
social sense, struggled with all kinds of doubts, and had a huge amount of
fun too. And most of these experiences were possible through my work as a
competitive eater.


Spring 2001 – around the time of Food Battle Club I (is this really me?!)

I created a job that didn’t exist, and travelled the world. It may be a
career that no-one had ever taken on before, with not precedent, but I think
it may be for that very reason that it has made me feel so alive.

If there were times when the Japanese way of thinking and manners I grew up
with led to misunderstandings, there were times where on the contrary I made
friends & acquaintances, and met clients who really understood me, and had
heaps of precious experiences.
It seems that these life experiences have allowed my otherwise inflexible
brain to create a new set of values, and provide an invaluable ongoing
source of stimulation.

- I grew -

If I were to sum up my twenties in one phrase, I guess that might be it –
simple as it may be.

Ideally I’d like to have a much deeper set of words to sum up my precious
decade, but I’m afraid nothing else comes to mind!

But the feeling that I grew is a really fulfilling sensation.

And because of this, perhaps understandably, I really can’t put my
gratitude to everyone into words.




当日に更新できなくてすみませんでした。

それにもかかわらず、コメントやメールをたくさん頂き、驚きとうれしさを感じています。

ありがとうございます。


僕の20代、社会人となり、自分なりに悩み、また大いに楽しんできました。

そのほとんどを経験させてくれたのは、競技フードファイターとしての活動。

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フードバトルクラブⅠの時代 2001年春(これ僕だっけ?)


ありもしない仕事を作り(汗)、世界を回る。

前例もなく、他に誰もしていない仕事ではありますが、むしろ生かされている事を生々しく実感できたような気がします。


日本での常識、礼儀が全く裏目にでてしまう経験をしたかと思えば、自分を理解してくれる大切な仲間やクライアントと出会う事ができたりと、貴重な体験もたくさん。

こうした具体的な経験から生まれる新しい価値観は、僕の固まった脳みそには、いつでもとても良い刺激になっているようでした。


「自分が膨らんだ」


一言で20代を表現したら、案外そんなところかもしれません。

もっと深い言葉で、貴重な10年を表現したいところだけれど。

うーん、思い浮かばない(汗)

でも、この膨らんだ感覚は、とても充実感があります。

それだけに、みなさんへの感謝は、言葉だけでは伝えきれません。

March 11, 2008

Juris Shibayama

フードファイターの中で、最もパワーと筋量のある選手は誰か?

それはもちろん僕!


ではありません。

というか、比較にならないほど凄い選手がいます。


背骨に関する外科医でもあるJuris Shibayama、その人です。

230キロのベンチプレス←この映像をご覧下さい。
(観れない方ごめんなさい、想像で)

230キロどころかまだまだいけるはずです。

肩甲骨の寄せ、ブリッジ、グリップ幅などを意識するだけで、すぐにでも記録を大きく更新できるはず。

たった250グラム重くなるだけで、微動だもしない世界。

筋断裂する人がいます。

関節にも大きな負担がかかっています。


僕も、ベンチ200キロまでをイメージに入れてトレーニングしてきたため、彼のパワーがどれほど凄いかが良くわかります。



挑戦するという事は、危険と対峙するという事。

徹底的に自分を追い詰め、その瞬間に充実する事。

その繰り返し。


そう表現しても問題ないと思っています。

この絶対感を感じながら努力した結果、彼は知性と体力を手に入れたのかもしれません。

(誰かと競っているわけでもないのに、挑戦前に彼があれだけ集中力を高めているのも、自分に逃げ場のない状況を作ったからこそ)



それにしても、凄い身体です。

漫画にしか登場しなそうなドクターですが。

病院で会ったらかなりびっくり(笑)

ウェブサイト
http://doctorbigtime.com/Home_Page.html

選手達との写真
http://doctorbigtime.com/COMPETITIVE_EATING.html


March 09, 2008

新井和響  Kazutoyo "The Rabbit" Arai

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ホットドッグ世界大会、2000年覇者新井和響さん



25と1/8本の記録で世界記録を樹立した、フードファイト史を語る上で、欠かすことのできない選手です。

小さい体で、大きな選手を負かす事の面白さを大衆に広く伝えました。

勤勉で、礼儀正しく、気配りができる素晴らしいチャンピオンです。


歴史の積み重ねによる重厚感は、その時代時代の選手達の振る舞いに大きく依存している気がします

特に優勝者やスター選手の責任は重いです。(新井さんの振る舞いは、非常に評価されています)


競技の知名度と、競技の重厚感や品位(選手の品位も)は必ずしも比例しないため、スポーツとして成長させる事は本当に難しい事。

でも、その難しいと思った事がアメリカでは実現されました。

真面目にお話すると、そのスポーツの礎を築いた選手達に対する特別な想いがあるんです。

大会の数日前に、選手の記録が刻まれた歴史の壁の前にたつ瞬間が好きです。

心が洗われるような神聖な気持ちになります。

そう、つまり

フードファイトの歴史において、日本人選手の中では、新井さんと中嶋さんは、僕の中では別格。



とてもお元気そうでした。

そして、かなり若いです。

写真のとおりまったくかわらない感じ。

一度に腕立て400回、ジムでのウェイト・トレーニング、9キロのジョギングを続けてるのが秘訣かなぁ。

筋肉が増えて7キロ体重が増えたそうです。

March 02, 2008

新しいパートナーシップ

ちょっとご報告が遅れてしまった事があります。

最近、サニーサイドアップに力になってもらうようになりました。


http://www.eggtimes.jp/index.html

http://www.eggtimes.jp/people/index.html


フードファイターとして活動を始めて間もない頃にも、ちょっとした縁がありまして。

多数のプロフェッショナルを支えてきた豊富な経験と知識で、すでにかなりお世話になってます。

SSUとのパートナーシップによって、僕のフードファイトを伝える方法に新しい可能性が広がりました。



ちなみに、僕はグローバルパートナーにカテゴライズされています。

その名に恥じないように、活動に制限を設けないようにしたい。

国境を意識しない事によって、クオリティーを保てる(より自分なりのスタイルを守れる)、とも感じているので、むしろ喜んで。


March 01, 2008

ライラの冒険 黄金の羅針盤

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舞台は、地球?

でも、ちょっと違う!?

そんな場所が、ライラのいる世界。

現実の世界をにおわせながら、物語の中に引き込んでくれるのです。


人間には、ダイモン(動物の姿の守護霊)がついているのですが、ポケモンみたいでかなりかわいいです。
(自分のダイモンを想像して楽しんでみてください)


ライラ(主人公)の仲間、よろい熊のイオレク・バーニソンは、ちょっと頼りない所もあるけれど、勇気とプライドがかっこいい!


人間とダイモンとの絆、イオレク・バーニソン以外にも、個性的で頼もしい仲間達との出会いや友情など、楽しみがたくさんあってかなり良かったです。

とにかく、ライラは活発な女の子なので、繰り広げる冒険は、かなり手に汗握りますよ。

制作費250億円(ファンタジー映画最大らしい)と、力が入った作品なので、その迫力を映画で!!