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January 30, 2010

Emiに聞こうNY

ニューヨークって何でできてるの?by Creamy Emi


地下鉄パフォーマーの肩で鳴るBoom boxの音と、世界一の音楽家の奏でる優雅な調べ
チャイナタウンで激しく飛び交う中国語と、五番街マダムのおすまし英語
イエローキャブの絶え間ないクラクションと、ホームに滑り込むメトロのノイズ
ゴスペルとジャズとヒップとホップとクラシック
セントラルパークのさんざめく葉ずれの音
レストランでの絶え間ないお喋りとナイフとフォークのぶつかり合う音


そんなものでできてるよ。


ニューヨークって何でできてるの?


焼きたてベーグルと、チャイナタウンのゴミの匂い 
ホームレスの息をのむよな匂いと、アップタウン・ガールの香水の匂い
ヒッピーの匂い、ヤッピーの匂い、摩天楼はバラ色の匂い
ギャングの銃撃戦の後の硝煙の匂い
朝はビジネスパーソン達の目覚ましコーヒーの匂い
夜は店から閉め出されたスモーカー達の歩き煙草の匂い
黒人の、白人の、メキシカンの、アジアンの、その他、すべての人種をごちゃませにした、
混沌の果てで洗練された匂い


そんなものでできてるよ。


ニューヨークって何でできてるの?


ポケットに1セントしかない人と、ビリオネアーのトランプさん
1ドルのホットドッグから、ZAGATスターシェフのレストラン
ヴィレッジ・ボイスからニューヨーク・タイムズ
街を彩るグラフィティからメトロポリタン美術館
ブロンクスのゲットーからアッパーイーストの高級アパート
タダで手に入るものから、トランプさんでも手に入れられないもの
笑う人に怒る人、絶望する人に希望に満ちる人、踊る阿呆に見る阿呆
ネズミにゴキブリに鳩にリス
それと素敵なものぜ〜んぶ


そんなものでできてるよ。


...とまあ、考えだしたら止まらなくなりました。


また、思いついたらこっそり追加しますね☆
でもこうして書いて見るとあらためて私...


I LOVE♥NY!

問題視される貧富の差や生活格差も、NYでは少し「味」があるように感じてしまいます。

こちらにくると、お金では買えないモノの大切さや楽しさをより理解できるような気がするんだけれど、そのためかな。

バブル景気時代、他国の文化をお金で買えると勘違いした日本人を思い出しながら。

こちらのアパートメントは、ただ取り壊してリフォームするのではなく、古い空間をとても上手に利用しています。

そして、無機質な新しいビルディングより古くて温かみのある部屋が好まれます。

古いものを上手に利用するセンスが好き。


言葉にできない混沌。

アメリカの中でもNYならでは。

Eimiの詩に出てくるような体験は日常的です。


地下鉄パフォーマーの肩で鳴るBoom boxの音と、世界一の音楽家の奏でる優雅な調べ
チャイナタウンで激しく飛び交う中国語と、五番街マダムのおすまし英語

チャイナタウンのスーパーに入れば、店員が当り前のように中国語で話かけてきます。

商品の値段まで中国語で言うのだから、すごいエナジーだよなぁと関心します。

イエローキャブの絶え間ないクラクションと、ホームに滑り込むメトロのノイズ
スーツケースを転がして歩いていればキャブのドライバーがクラクションならしながら、「どこへ行くんだ」と積極的に話しかけてきます。

どうも日本のくせで、タクシーのドアの開閉をまってしまいますが、こちらは手動。

ゴスペルとジャズとヒップとホップとクラシック

音楽には国境がない。でも日本で本物の黒人ヒップホップがどこにあるのか?

お金でCDは買えても文化は買えません。

セントラルパークのさんざめく葉ずれの音
レストランでの絶え間ないお喋りとナイフとフォークのぶつかり合う音
Naguraの友人Risaと行ったステーキハウス

熟成させたお肉のうまみが美味しい。

でも、これプエルトリコでNaguraに行ったステーキレストランとおんなじ。

BLT steakって日本にあったかな。

焼きたてベーグルと、チャイナタウンのゴミの匂い
NYのベーグルは早くてめちゃめちゃ美味しい!!エッサを日本へ!
ロックス(クリームチーズとサーモン)
 
ホームレスの息をのむよな匂いと、アップタウン・ガールの香水の匂い
セントラルスクエアステーションをでると、さっそくWe need money!とかかれた段ボールをかかげてるホームレスがいます。

お金ではない。必要なのは仕事です。


朝はビジネスパーソン達の目覚ましコーヒーの匂い
ミッドタウンの朝は、仕事が始まるんだなって感じがしてカッコいい。

夜は店から閉め出されたスモーカー達の歩き煙草の匂い
室内禁煙が徹底されているのでね。こういう所も世界的大都市と呼ばれるのには必要な事だと思う。


黒人の、白人の、メキシカンの、アジアンの、その他、すべての人種をごちゃませにした、
混沌の果てで洗練された匂い
面白い表現ですね。混沌の中にバランスの良さを感じる街です。
多種多様な価値観が、押し殺されるわけでもなく、ぶつかりあうのではなく、上手に街に融合している。

ニューヨークにくると、どんな人種もよそ者だと思われません。

東京では外国人は外国人としみられます。

これも東京がロンドンやNYと違い国際的な大都市になりきれていない遅れている部分だと言われました。

大都市というのは、ある意味平等で、ある意味サバイバル。

よそ者がよそ者でなくなれば、日本人のいくらかは、優秀な外国人や才能のある外国人にその座を奪われて、東京で働けなくなっているわけです。

ニューヨークって何でできてるの?


ポケットに1セントしかない人と、ビリオネアーのトランプさん
自己顕示欲の強い、不動産王ドナルド・トランプ。
メディアにはどんどん露出するし、自分のビルディングもトランプタワー。

努力して得た富と名声。自己顕示欲が強くたって誰にも文句いわれる筋合なし。
この堂々っぷりが、逆にいやみを感じさせない。
まぁ嫌いな人もいるだろうけどね。


1ドルのホットドッグから、ZAGATスターシェフのレストラン

アメリカではハンバーガーよりホットドッグの消費量が多いことが断然多いわけですが、特にNYを歩いてみるとよくわかる。

いたるところにhot dogのスタンドがあるし、いろんなお店のメニューに安いホットドッグがみられる。

そのHot Dogから連想される人間が、アメリカ人ではなく日本人だというのは結構なインパクトと存在感なんだろうな、と最近の僕は感じています。

こちらに来て、Takeru Kobayashiがどんな奴なのかもう少しリサーチしたいと思います。


ヴィレッジ・ボイスからニューヨーク・タイムズ
タイムズはしばらくするとウェブも有料になるらしいですね。
まぁもともと読めないけど。

街を彩るグラフィティからメトロポリタン美術館
ほんとに、街全体が芸術です。
メトロポリタンは何度言っても時間を忘れます。ほんと、すっごい広いんですが。

ブロンクスのゲットーからアッパーイーストの高級アパート
マンハッタン内であっても、エリアによる違いがあまりにも大きいです。
狭いようで広いマンハッタン。

タダで手に入るものから、トランプさんでも手に入れられないもの
笑う人に怒る人、絶望する人に希望に満ちる人、踊る阿呆に見る阿呆


ネズミにゴキブリに鳩にリス
こちらはネズミ遭遇率が東京都より断然多い。
リスもネズミと同じように病気を運ぶ害虫的な扱いが一般的です。
人によっては鳩も空のネズミだと言ってたりもしますが・・・
東京はカラスとゴキブリ。


こんな楽しい街NYですが、

僕はそれだけでこの街に来たわけではありません。

前に好きだから、を理由にしましたが憧れで来たわけでないのです。


そりゃ、外国映画をみていて目にするNYはカッコいいと思っていたけど、遊びに行ってみたいとか、ここで働きたいとか思う前にいつのまにか、こっちに友達や知り合いができ仕事が始まっていました。

欲しかったんじゃなくて、必要だった。

そう思ってきているので現実的。

より広い視野と大きな目標を持ってこちらで頑張りたい。

海外でも変わっているといわれるくらいなので、NYの方が自分になじむのかもしれません。

でも、僕は日本人です。

January 08, 2010

Happy late new year

いきなりですが、1月1日からニューヨークでの生活をスタートさせました。

新しい年に、新しい国で始まる生活は例年になく新鮮です。

チケットを買ったのが、出発の5日くらい前。

泊まるホテルの予約さえしていなくて、体当たり的な感覚で飛び込みました。

この気持ちで、最初の一年間積極的にどんな事にも贅沢に挑戦していきたいです。


今は、部屋探し、会社のセットアップ、弁護士と合ったりなど、いくつか進行中ですが、忙しいさは感じません。

というかほんとんど毎日がフレキシブルで全然忙しくないのですが。

今の心境だと、すべき事や新しい事が多い方がとても楽しくて、できれば落ち着きすぎたくないなぁ、なんて思っています。


食事となるといろんな人と食べに言ってます。

Legsとその友人たちと、

Timと、

Naguraの友人Risaと

Bobbyの友人達と

いろんな人たちに歓迎してもらっています。

日本にいた時と同じように人と人とのつながりの大切さやありがたさを感じます。


NYといえば、最も競争の激しい街で、目的意識をもって生きないと痛くなる街です。

ところが、基本的に温かい人が多く、

「ポジティブに、自分に純粋に「生き生きと生きる目的」を模索する人には
もの凄く追い風が吹くから。不思議と、一文無しでもそんな心意気があればどこかしらから
サポートの手が伸びてくるの」
という事なのだそうです。

大きな可能性と厳しい現実の共存する場所。

希望を見出す人間には、大きなチャンスを与えてくれる街でもあるわけです。


なぜ生活拠点をNYにしたのか?

たまに質問されるのですが、この街が好きだからです。

多種多様な文化、宗教、人種、などが集まって構成されているこの街は、いつでも大きくて新しいエナジーに満ちあふれています。

個人的にはアメリカに引っ越したというより、それとは別のひとつの国、ひとつの小さな地球に移ったような捉え方です。


驚きと充実感で満たされた一年間と過ごします。

どうぞ今年もよろしくお願い致します。