UFFOが運営するフードファイター小林尊の公式blogです。
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日本対アメリカ その2

今回の日本対アメリカ

気になる点

1選手の選考

これは前回も感じた事で、世界一を決定するのであれば、
アメリカのトップ選手をよびたい。


パットが含まれているということは、オールプロイーティングの選手だけを招待しているわけではないようだし(彼はインディペンデントの選手)、前回よりアメリカチームのメンバーが強化されていて面白いと思う。

テレビ東京が、出場してもらえる選手を集めた結果なのか?それともオールプロイーティングが勝利のためにパットに出場を要請したのか?
本当の事情はわからないけれど、オールプロが出場要請したのだろうと思います。
オールプロイーティングはアメリカのトップリーグではないし、パットのように無所属で、オールプロのナンバーワン以上の実力を持つ選手もいるので、団体所属に拘らないのはハイレベルの試合のために良い選択だと思う。
日本メンバーに関しては、前回同様ベストではないと思う。とういか、レベルダウンしてる気がします、、これに関してもなぜかはわかりませんが。
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2対決組み合わせ
先鋒はいいとして、アメリカチームの 中堅と大将が逆

通常なら実力的に

中堅戦 モリー対ギャル曽根
大将戦 パット対山本

理由
パットの方がモリーより強い。(モリーはパットに勝った事がないわけではないけれど、総合的に記録、実力、知名度はパットの方があきらかに上、特に胃の許容量の差)

一戦目を落とし、後がなくなったアメリカチームがパットを二戦目に持って来たのか?

それとも、日本のテレビ局側のブランディング、またはオールプロイーティングの意向として、パットではなく、団体所属選手のモリーを実力ナンバーワンとして演出したかったとか?

前回も言いました。パットバルトレッティクラスの選手が出場した場合、1時間以上あっても日本勢は勝てません。

ジャイアント白田の全盛期は2001年〜2002年ですが、その時の白田でもパットに勝てる可能性はゼロに近いです。

胃の許容量でパットが白田を上回り、スピード能力に関しては埋めがたい差があります。
ただし、ポテンシャルは絶対に白田最強!!!なので、今までにないトレーニングをすれば話はべつ。
白田が復活し、最も進んだトレーニング法や調整法を学べば負けない!
これは選手の能力からの推測ですが、たぶん日本のトレーニングは10年前とほとんど変わっていない気がします。長い試合時間があだになっているんだろうと思います。
とにかく本当に人類最強といえる選手になれるのは、白田。これは間違いないので、白田のカムバック期待。
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3試合時間
日本は60分程度、アメリカは10分前後を要求するだろうから、交渉の結果、これがお互いのハーフウェイだったのかもしれない。

どんな食材であっても10分前後の試合時間で勝敗をつけるアメリカでは、胃の容量、スピード、テクニック、咀嚼力など、あらゆる能力を伸ばさないと勝率があがりません。
カレーやヨーグルト、チリビーンズなどの食べ易い(飲み易い)食材であれば、10分で10キロ以上食べなければ優勝できないので、胃の容量が求められます。

例えばボブ パットまではいかないまでも2分で9.5キロの水 
大会前のピーク時なら3ガロン(11キロ超えるんじゃないかと思います)
https://www.youtube.com/watch?v=sW8h7R6_wFg&feature=youtube_gdata
グリッツ(10分)8.63キロ←時間と胃の容量に注目。http://www.shreveporttimes.com/article/20090920/NEWS01/909200309/-Humble-Bob-Shoudt-claims-grits-eating-title(この試合二位になったティムも8キロ食べています) 
スパゲティ(10分)6.3キロ, ハンバーガー(2分)39個とかいろんな記録持ってます。(試合によってはパットやジョーイにも勝つ、柔らかい食材に強い選手です)

肉やピザなどの食べにくい食材の場合は、飲み込む力が必要ですし、飲み込める最大サイズを体で覚える必要もあります。さらに水を使って胃に流し込んでいきますから、食材と水の量を合わせると、やはり胃の容量がアドバンテージになってきます。
ですから、アメリカは試合時間を長くしても、(不慣れではあっても)順応するポテンシャルを持ちますが、日本は試合時間を短くされてしまうと、経験が少ないというよりも、そもそも対応するだけの能力を持ち合わせていません。

勘違いする人が多いのですが、アメリカで開催される短時間の試合は、陸上でいう100メートルのスプリント競技ではなく、中距離走です。
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瞬発力(スピード)、スピード持久力(スピードを維持する嚥下筋群、咀嚼筋群の持久力)、持久力(胃の許容量)
を総合的にバランスよく向上させていかなければなりません。
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日本選手はそのうちの2つ(スピードとスピード持久力)でアメリカに水をあけられた状態であり、得意の持久力に関してもアメリカのトップ選手にはかなわなくなってしまっています。
日本のフードファイト史上の、どのチャンピオンの胃の容量を持ってしても今のアメリカのトップ選手には勝てないので、現時点で日本が勝つ為には、
日本のベストメンバーで勝負、
一時間以上の試合時間、
アメリカ選手の大の苦手食材
という3つの条件が欲しいです。

それもアメリカ選手がロングタイムコンテストに慣れる前に。

もし30分で対戦しないといけないのであれば、アメリカ選手のミスを待つしかありません。(試合中に水を飲み過ぎるとか、体調不良だとか)←逆に日本勢は、競技中の水分摂取を極力控えながら、早く食べなくてはいけません。(極端で危ない例ですが、僕はテレビ初出場の時、一滴も水を飲まないことで、胃の容量で上回る岸さん、赤阪さんにラーメンで勝利しました。)

とにかくこの先も30分ほど試合時間のコンテストで対戦を続けると、日本は一時間以上の試合でも完全に勝機を逃がすようになってしまいます。


4考えられる日本のベストメンバー
先鋒 山本、菅原
中堅 射手矢
大将 白田

スピードと胃の容量を総合すると射手矢が大将でもいいかもしれないけれど、だからこそ絶対に落とせない2戦目を任せる。白田は食材によってスピードに難があるけれど、圧倒的容量を持つので、三戦目にもつれ込んだ場合には、白田の対応できる食材である事を前提に白田のキャパシティーにかける。食材は関してはテレビ東京の交渉力で。
菅原さんに関しては、あまり詳しくないのだけれど、白田から実力(キャパシティ)と根性をかわれているので期待している。(彼女は凄い!と白田が僕に語った唯一の女性)スピードがどの程度かはわからないけれど、これについても準備なしで出るとは思えない真剣な姿勢があると思う。あとモリーが出場するのであれば、女性も一人入れたい。
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5モリーとオールプロイーティング

僕は昨年、自分の出場する全試合を、モリーにもパットにも伝えて誘いました。
大会主催者側も、面白い選手を探していて、両選手に出場依頼をだしています。
結果、パットとは三試合対戦しましたが、モリーは全試合出場拒否。
最終的にモリーからは「私は小林には勝てないから」「団体から対戦を禁じられた」とハッキリ言われ、それ以上誘うのはやめることにしました。
リーグ運営サイドがモリーに負けて欲しくないのが一番の理由だと思います。
(彼女は負けると思っていても、二位狙いで出場してくる気持ち持ってると思うから)
僕の大会を観戦しにきてくれた時に初めて直接話をしましたが、明るく元気な人です。
タトゥーとピアスいっぱいなのに、大会観に来てくれたり、すぐにフェイスブックで友達申請してきてくれるフレンドリーで魅力的なキャラなので個人的に応援してます。あの団体抜けた方がモリーのためになると思ってます。
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ちなみに、僕はリーグのランキング二位、三位、四位、六位、九位の選手とは何度も対戦経験がありますが、すべて勝っています。
そんな感じで、団体もモリーと団体の売り方には慎重になっているようなので、テレビ局が交渉のイニシアティブを取れていないのであれば、団体は試合や食材の交渉でもかなりタフだったかもしれません。
ちなみに団体の運営陣はフードファイトに関して素人ではありません。
彼らは元フードファイターで、僕はアメリカ大会に出場し始めた頃に対戦していました。実力はさておき(僕は彼らに負けたことありません)彼らには選手としての知識と経験がありますから、対戦食材やルール、制限時間などの交渉があったのであれば、その段階から面倒くさい相手だったかったかもしれません。
実際選手時代に「俺たちはパンを水につけるルールに反対だ」と言って、新しい団体作ったのがはじまり。でも実は、どんな食材でもトップになれていなかったような、、

今回の試合に関して言えば、山本は1時間あってもモリーには勝てなかったはずです。
でも、もう骨ありの肉はやめた方がいいと思います。食べた量が曖昧すぎる。

パットと山本の1時間勝負だった場合は、食材がどんな物かは問題にはならず、山本は勝てません(パットが油断してトレーニングを怠っていない限りは)。

モリーと僕の実力差は以前のブログエントリーで↓

http://www.takeru-kobayashi.com/blog/2014/06/post_876.html

6パット

パットはシカゴ出身の選手で、ニックネームはディープディッシュ。←名物の分厚いピザ、ディープディッシュ(深皿)ピザから。大学で料理の学位を取得していて、タコスのお店を経営しています。
2004年初登場、彼との初対決は2004年秋のハンバーガー世界大会でした。この時の成績は8位くらいだったので、その頃の事は印象に残っていないのですが、その後数年間でめっちゃ強くなってます、、
スピードだけでなく容量がある。
白田をのぞけば最も才能を持った選手です。
才能だけでやってるような選手で、大会前夜でも酒飲みまくったりが平気。
試合より、試合後の打ち上げパーティーが大好きで、それを楽しみにフードファイターを続けてる感じの豪快ハチャメチャなのが魅力の優しい選手です。

去年まで付き合っていた彼女がフードファイターですが、最近は「もえあずに恋に落ちた」とメールがきました。
いま日本で一番人気があるフードファイターだとか?、、、そこまで日本の事情に詳しくないのと、「可愛いね」と言ってしまうと、パットの実りそうにない恋がエスカレートしそうなので、とりあえず「どうして好きになるのがフードファイターじゃなきゃいけないんだ?」と突っ込んでおきました。
でもパットの気持ちわかるかも。

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パットとの対戦(直近5試合)
2009年 ハンバーガー大会 8分  パット76個 小林尊93個
https://www.youtube.com/watch?v=mF_H2bgLXcE

2013年 ピザ大会 12分 パット39スライス 小林尊42スライス

2014年 タコス大会 10分 パット122個 小林尊130個
https://www.youtube.com/watch?v=Vk52vi7b6Qw

2014年 ピザ大会 12分 パット59スライス(日本の切り方8等分なら118) 小林尊62スライス(8等分なら124)
http://vimeo.com/102681540

2014年 ホットドッグ大会 10分 パット87 小林尊113
https://www.youtube.com/watch?v=3DntT8nJkTw

7対戦国
もう日本とアメリカだけでやればいい。
これは個人的な意見。
決勝進出国が最初から見えてしまいます。二カ国だけにするかわりに、団体戦の参加人数増やしたほうがと思います。
もし本当にそれ以外の国の選手を参加させたいなら団体戦とか国別対抗とかやめて、世界一の選手を決める大会にでもしないと、アメリカと日本以外の国は選手層薄過ぎます(フードファイトの文化がどれほどあるかリサーチすればすぐわかるんじゃないかと思います)。それとも、この仕組み、確実に日本が勝つストーリーが狙いだったのに、結果的にアメリカが強過ぎた、ただの誤算なんだろうか。

8食べ物
国同士で希望のフードをいくつか出して、毎回その場で、くじ引き的なもので決められたら公平。
食材の用意が大変になるので実現は難しいと思いますが。

9開催地
長時間フライト、時差ぼけや気候の違いは馬鹿になりません。
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日本チームがアメリカへ行くのと、アメリカチームが日本へ来るのとでは、日本チームのコンディションに違いが出てきます。
ロサンゼルスやニューヨークなら、到着後に日本人が生活しやすい環境もまだ整ってはいるほうですが、それでも不便な事が多いと思います。
これについては、海外で撮影したいテレビ局側が、好んでアメリカへ行ってるような気もします。
アメリカ選手は、全米各地の大会に出場するので、トラベルと時差、環境の変化に慣れています。

10予選
予選を開催するのであれば(しているので)、実績無視、シードなしで開催するべき。本選で健闘できる選手をさがすのであれば、それに近いルールで予選会をひらき、全員の力量をはかりなおした方がいいと思います。通常の番組のルールで求められる能力と、本選で求められる能力に差があります。

アメリカのレベル目の当たりして、フードファイトに人生をかけるような日本人選手がでてきて、日本対アメリカ戦に参戦するようになると楽しい。
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